2023-02-16に開催された学園運営委員会の 議事録の要約
フランス語の報告書全文へのリンクです。
https://www.lfitokyo.org/index.php/l-etablissement/les-instances
2023-24年の学校カレンダー
作業用バージョンですので、これから監督当局であるフランスの国民教育省とフランス在外教育庁(AEFE)によって承認される必要がありますが、参考情報として提供します。生徒の登校は2023年9月4日(月)に開始し、トゥサン(Toussaint/諸聖人の日)休暇は10月21日から11月5日まで、クリスマス休暇は12月23日から2024年1月7日まで、冬季休暇は2月24日から3月10日まで、春季休暇は4月27日から5月12日まで、年度末の登校日は6月28日です。
2023-2024年の教育体制
来年は、予期せぬ生徒数の大幅な変更がない限り、幼稚園科の8クラス(混合年齢)、初等部の各5クラス(ただし、CE1は6クラス)、SixièmeからQuatrièmeまでの5クラス、TroisièmeからPremièreまでの4クラス、およびTerminaleの3クラスとなる予定です。初等部の追加教師(新しいCE1用)、SixièmeとQuatrièmeクラスの分割を可能にするために中等部にSIA教師は採用される予定です。
SIJのSixième の開設と言語コースの短縮
Sixièmeでの日本語のインターナショナルセクション(SIJ・Section Internationale Japonaise)の開設が決定しました。
詳細は承認待ちですが、初等部と中・高等部の言語コースの進化について詳細に話し合われました。
初等部では、SIAの英語とSIJの日本語の授業を週10時間半から週9時間にPARLEの英語・日本語の授業を週4時間半に減らすという言語カリキュラムの短縮を検討しています。
英語と日本語でも、PARLEおよびインターナショナルセクションの時間削減が大幅に行われ、削減された内容についての具体的な情報がないため、今までできていたバイリンガルセクションのレベルからあまりにも大きな後退です。保護者委員は、これらの削減の内容や実態についての十分な説明がない限り、言語教育の低下がクラスの組織や生徒のフランス語レベルの向上をもたらす保証がないと考えています。
また、初等部のフランス語教師の代表らは、インターナショナルセクションの放棄や標準的なスケジュールの調整を行い、フランス語の教育時間を犠牲にせず、以前と同じに戻ることを検討しています(例えば、英語を3時間/日本語を1時間、または英語を1時間/日本語を3時間、又は、2時間ずつにするというオプションも可能です)。
中・高等部では、SixièmeにSIJが開設により、事実上日本語のLV1(Langue Vivante 1 / 第一現代語)は初めて開始されます。 また、初等部に強化された日本語のコースを受講した生徒も、その日本語のLV1クラスに進むことができる可能性があります。さらにSixièmeの二言語クラス(日本語と英語)で英語の授業を受けることができます。Cinquièmeでは、ドイツ語やスペイン語を子供たちのカリキュラムに加えることを望まない家庭には、日本語のLV1またはLV2を選択することが可能になります。しかし、日本語のLV1またはLV2がフランスのごく一部の教育機関でしか提供されていないことに注意を喚起しています。 CNED( Centre national d’enseignement à distance /国立遠隔地教育センター)を通じても提供されていません。
日本語は、ホスト国の言語として、日本語を話さない生徒向けも選択肢に含まれます。ただし、保護者の委員は、この提案では現在、英語用SIAで日本語を話す生徒に日本語教育を提供することは不可能と指摘しました。
中等部の語学教師たちは、保護者たちと同様に、各コース/選択肢の授業時間や内容についてより詳細な情報が欲しいと不満を述べています。生徒のプロフィールを知り、内容について専門的に取り組んでいる日本語の教師たちとの会議が、3月に予定されているとのことです。
これらの新しいコースにより、フランスの教育システムに存在しないLV1bisやJLE(Japonais Langue Etrangère / 日本語が外国語)とJLM : Japonais Langue Maternelle(日本語が母国語)グループの排除をもたらします 。
保護者の委員は、初等部の言語コースの短縮プロセスや中等部の改革プロセスに関して、コースの目標を目指すのに役立つように多くの関与を望んでいると述べています。実際、日本語(母国語)または英語(外国語)のコースを進む子供たちの家族の目標は異なるため、一方を他方に合わせようとすることは望ましくありません。保護者は、検討会議に参加するよう要請しました。
最終的に、言語コースの変更に関する投票時に、提案の明確化と手直しが必要であるとして、教員と保護者の間で棄権が合意されました。
なお、当保護者会内に中等教育における言語改革をテーマとしたワーキンググループが設置されましたので、ご質問やご提案がありましたら、遠慮なく gt-rls@familles-lycee-tokyo.com までお寄せください。
DNB口述試験の日程 3ème
DNB(Diplôme National du Brevet / 国家資格である中等教育修了資格証書)の口述試験は、2023年5月31日から6月2日にかけて行われます。
修学旅行予定
これから6月までに予定されている各種修学旅行の日程と予算が承認されました。
保護者代表からの様々な質問
学園運営委員会の時間不足のため、雑多な質問に回答することはできませんでしたので、これらの議事録に書面で回答を記載します。
- 初等部では、緊急連絡は常にフランス語と日本語で行われ、Twitterでフランス語でリアルタイムに行われます。
- 盗難した生徒は全員、個別かつ相当に対応しました(実際に罰則を科されたわけではありません)。このような行為の重大さは、関係する家族にも伝えられました。被害者に対して書面で謝罪も行われました。
- Ecole Inclusive((インクルーシブスクール/統合教育学校)):中・高等部の場合は、家族と教師の間で機能するコーディネーターがいます。初等部の場合、Teissonnière校長がコーディネーターとして担当しています。統合教育のコーディネーターは、非常に効果的でもありますが、採用にはコストがかかります。その構成、目的、関連性について現地の状況により、検討する必要があります。