2019年10月2日の学校運営評議会(CE) より
2019年10月2日の学校運営評議会(CE) より
保護者会代表:カラズ氏、ゲイ氏, ロネイ氏、ブランクール氏
(議事録全文はLFITのウェブサイトでご覧いただけます。)
2018-2019年度最後の学校運営評議会(2019-2020年度に実施)の主な議題は新学期の状況確認と教員研修予定、及び校外学習を含む指導計画でした。
- まず、今回は新しい学校運営陣(新学園長、新総務経理局長(DAF)および欠席ではありましたが新副学園長)との最初の評議会であり、学校運営のために協力したいと思っています。
- 会の冒頭に先日ご逝去されたフランスの初等部校長であるクリスティン・ルノン氏に敬意を示し、ワインバーグ氏に続いて1分間の黙とうを捧げました。
- 幼児部では各学年に0-3人の入学待機児童がいます。(いずれもフランス国籍ではありません)
- 昨年一度改定されたにも関わらず、SPAN (宿泊を伴う校外学習:修学旅行)の規定改定が再び議題に上りました。具体的には学園長より、交通費の高騰を理由に保護者負担額の上限を引き上げたい旨の示唆がありました。保護者代表は この動きに警鐘を鳴らしました。海外旅行の上限は2015年にすでに一度7万円から10万円(510ユーロから850ユーロ)に引き上げられています。(国内旅行は5万円(450ユーロ)に据え置き)。更に2006年時点で一律5万円(330ユーロ)とされた当時、上限は交通費ではなく家庭の経済力を鑑みて設定された経緯を伝えました。2006年当時から日本の労働者の所得は向上していないことも併せて伝えました。
- 放課後の課外学習については、大変うまく機能しており本年度も要望が高くなっています。放課後の児童預かりについては今年も定員オーバーが予想され再検討が必要となっています。領事アドバイザーのルッセル氏より、保護者会課外活動を管轄していた当時は奨学金を受けている家族は無料で課外活動に参加できていたものが、現在は一律3割補助に変更されている旨発言がありました。
- フランス在外教育庁より承認され、教育省より正規派遣される教員数について。非派遣教員(TNR)は派遣教員とは違い、免許があるにもかかわらず欠員補助という立場であるためキャリア計画も退職金補助もなく、現地採用で働いています。現在初等部では38人のうち14人、中高等部では43人中16人が教育省派遣教員となっており、学校側はこれを維持する方向を示しました。保護者代表は、派遣教員が多いほうがよいと思っている保護者もいることを伝えました。学園長からは派遣か非派遣かで教員の質が変わるわけではないと発言。職員代表は過去2年で在籍数が増えているにも関わらず派遣教員枠が3つ減ったことを鑑み、初等部、中高等部にそれぞれ枠を一つずつ増やす提案をしました。保護者会はこの提案に賛成票を投じました。
- 中高等部のFSE(クラブ)について。課題は複雑です。学園長はFSEは存在しているものの、どのように活動を継続するかを検討中であるとのことでした。近々総会を開いてこの問題を議論する必要があります。いずれにしても、「中高等部の家」という新しい組織が立ち上げられ、そこでクラブ活動の管理が行われることになっています。これまでは保護者ぬきでの検討が行われてきましたが、FSEの今後の展望を検討する際には保護者の意見も聞いてほしい旨伝えました。
保護者会からの質問
Q:多くの保護者が学園事務局メンバー(新学園長、新中高等科校長、新総務経理部長)の変更の連絡方法について疑問を持った、または疑念を抱いた。保護者宛に連絡がなく、SNSでの発表によってその事を知ったことを残念に思っている。(保護者より質問)
A:学園長は2019年9月19日の保護者の会代表者も出席した公式会議の際にフランス大使よりこの点に関して説明があったと述べた。ある1人の保護者の会代表者は、CE(学校運営評議会)におけるこの質問はコミュニケーション不全として議事録にとどめ、次に役立ててほしいと依頼した。
Q:給食:LFITの定員がコンスタントに増加していることにより、生徒のローテーションの運営の問題がおきている。
学園として問題解決のための対策を詳しく説明することはできますか。
A:学園長はこれは構造上の問題でなく、必要な調整や新学年の始まりにも関わる一時的な問題であると言及した。学園長は食堂の時間割が設置され、生徒の配慮により問題が解決されるのではないかと考えている。食堂で食事できなかった生徒は Vie Scolaire(生活指導部門)の事務所に立ち寄り昼食を取れるよう対策をとる。
Q:昨年お知らせのあった件だが、LFIT横の小さな公園の横にいまだにフランス語訳掲示板が設置されていない。
A:掲示板は翻訳は可能であるが、近隣住民からフランス人の不当な干渉だととられないように、子供達が日本のルールを守る事を学ぶためだと理解されるよう慎重に行動する必要がある。
Q:LFITの生徒の学校周辺や通学途中のマナーの悪さ(実際に悪いまたはそのように見られる)を改善するためのキャンペーンを予定していますか。
A:優先課題は沿道の住民の苦情に対して学園が再度活動していることを示すために、学校とメトロ間の生徒の流れを調整することである。他方では、我々を迎えている日本の地域の人々を安心させるためにお互いに理解を深めるよう努めることも必要である。新学期を迎えて以来すでに3件の近隣住民の苦情の手紙が届いている。この地域の日本社会の期待に応えなければならないことを保護者が子供達に理解させるようにしなければならない。
Q:改革後のOIBはどうなりますか。またリセの日本語インターナショナルセクションがもうなくなるようですが、本当ですか?通常、保護者は子供の進路をよく理解した上で決定できるように初等部から中高等部までの語学教育のはっきりしたビジョンを求めます。
A:OIBは続くが、バカロレアの改革に適応させられます。日本語インターナショナルセクションも続きますが、開催するかどうかは参加人数によります。今年も昨年同様、参加人数が足りなかったため開催されなかった。学園は語学教育の進路の明確化に努めます。
Q:昨年なくなったFSEに代わる機構、中学生や高校生の家の設立はどのような状況ですか。この新たな機関の管理する運用予算は確保されていますか。
A:機構の変更は行なっている最中だが(上記参照のこと)、運用予算や学生の関わり合いの問題は解決していないので保護者代表と同様学生も心配している。
Q:Chromebookの件 – – Chromebookの購入や使用に関してのチャート(規約書)が明瞭でないように思われる。もし規約書が提案するように“個人のコミュニケーション機器”を持参することができれば、追加の経済的負担となる家族もあるためChromebookの購入義務は必要ないように思われる。 − さらに何人かの保護者はこれは本当に購入するということを言っているのかもしくは各生徒が3年目の最後に返却しなければならない(イコール貸借)ということを言っているのか疑問に思っている。
A:学園長はこれはChromebookの購入であり(生徒はChromebookを卒業の時に自分のものとして所有することができる)、型やモデルは定型のものとすると述べた。OSやアプリはLFITがインストールし、Chromebook使用のリスクを減らすようにする。現在の規約書の誤解を招く“個人のコミュニケーション機器”の部分は次回変更する。さらにChromebookの使い方に関して根本的に検討する。